切れる波刃を再考する
「押して切る」「引いて切る」、どちらでも切れる。
それを実現する「新型波刃」ナイフ
品番 | No.3000(小) No.3010(中) No.3020(大) |
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品名 | 波刃ナイフ 小(S) 中(M) 大(L) |
サイズ | 小(S) 刃部長さ:245mm 刃渡り:210mm 全長:375mm 中(M) 刃部長さ:305mm 刃渡り:270mm 全長:440mm 大(L) 刃部長さ:365mm 刃渡り:330mm 全長:500mm |
材質 | 刃部材質:ステンレス420J2 柄部材質:天然木 |
入数 | 120入(12丁×10) |
JAN | 小(S)4986956030000 中(M)4986956030109 大(L)4986956030208 |
企画意図
弊社は刃物に波刃加工を施す技術を創業当初より培っており、長きに渡り製品を製造販売しています。
その技術を用いて「波刃」を構造から見直し、形態・形状・工法を新たに構成することによって、切れ味の優れた「新型波刃」を開発しました。特許申請中
波刃の切断方向は「押す」「引く」のどちらかの方向です。
使用者の任意で切断に向く角度を調整及び選択できるのは「押す」方向のみと仮定し、「引く」方向であっても切断に向く角度に出来ないかと考えました。
波刃の切断運動で触れる刃面を「押す」「引く」2つに分け、それに対応する2つの円弧を繋ぐことで一つの円弧を形成し、
それらを連続で繋ぐことで「新型波刃」は形成されています(特許出願中)。
※「押す」方向の運動であれば、切断対象物への刃の方向や力加減などを的確に捉えながら作業することが出来るが、「引く」方向の運動は様々な要素で制限されることが多く
(切断対象物の切断状況が眼で見えないため力加減や角度の修正が困難である・持ち手部が引く運動の角度の邪魔をする・など)この切断運動に於いて切り進むことが困難な運動方向である。
技術製造上のポイント
波刃を形成する円弧の幅、高さ、深さ、円弧の角度など、わずか0.2ミリ程度の違いで切断力が変わることが開発により判明しました。
100種以上のサンプルを制作実験し、最適なものを選択することで「切れる波刃」を数値化することに成功しました。
また、仕上げ方法の違いにより切断力に明確な違いが出ることも判明したため、機械加工ではなく熟練工の手作業による刃部の加工法も確立することで、この「新型波刃」の良好な切れ味が実現できています。